ご挨拶
リハビリテーション・ケア
合同研究大会 山梨 2024
大会長 佐藤 吉沖
医療法人銀門会 常務理事
甲州リハビリテーション病院 院長/甲州ケア・ホーム 施設長
新型コロナウイルスの流行により、地域リハビリテーション活動は一時的に休止状態となりました。その後、新型コロナウイルスに対する対策が講じられ、治療薬も少しずつ普及し、社会活動も平常に近づいてきました。この研究大会をお引き受けした時には、まだオンライン開催が危ぶまれていた時期でありましたので、参集方式で研究大会を実施できることを大変うれしく思います。
2024年は診療報酬・介護報酬同時改定の年度であり、各病院・施設では対応に苦慮されていることと思います。病院・施設によっては大幅な減益が生じているところもあるかと思いますが、他業種においては賃金アップが進んでおり、このまま人口減少が続く社会の中で、医療・介護業界の維持が可能かどうかも懸念されています。
今回の大会のテーマは「地域リハビリテーション新時代 いざ地域へ!」としました。この「新時代」という言葉には、新型コロナウイルスの流行が終息しても、以前の状況には戻れないという認識が込められています。我々は、感染症対策を講じながら、ICTやDXの進化に伴い、地域リハビリテーションのアプローチも新しく変わっていくと考えています。そして、「いざ地域へ!」という言葉には、高齢者が自宅に閉じこもらずに、勇気を持って再び地域のコミュニティに参加する意義が込められています。
一般演題は482演題と、山梨県という交通の不便な場所での開催にもかかわらず、多くのご参加をいただき、大会長として心より感謝申し上げます。会場の都合上、口述発表からポスター発表に変更をお願いせざるを得なかったことを深くお詫びし、ご理解とご協力に感謝いたします。
山梨では10月になると葡萄が美味しい時期になります。天気が良ければ、甲府盆地から美しい富士山を見ることも可能です。皆様のご参加をお待ちしております。なお、会場は甲府駅から約3km離れており、シャトルバスをご用意しておりますが、昨今の働き方改革により、十分なバスを確保できない可能性もあります。路線バスやタクシーもご利用いただければ幸いです。至らない点が多々あるかと思いますが、その際はご容赦いただけますようお願い申し上げます。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。どうぞよろしくお願い申し上げます。